西のドイツ(フライベルク)出張
10月10日に成田空港発の飛行機でドイツに向けて出発しました。世界事情により、今回は成田からフランクフルトまで14時間のフライトになりました。フランクフルト到着が夕方であったこと、ロストバゲッジをなるべく回避したいことから、フランクフルトで一泊することにしました。ただ、予約したホテルがフランクフルト中央駅(写真)付近であったため、着くのに2時間かかってしまい、さらに翌日ホテルから空港までの電車を間違えてしまうなど、少しバタバタしてしまいました。電車番号毎に行くルートが異なりますので、以後気をつけなくてはと思いました。少し、トラブルはあったものの、ドレスデン行きの飛行機に乗り、無事ドレスデン空港にロストバゲッジもなく着くことができました。ドレスデン空港に着いたらボルコバ先生自ら迎えに来てくれまして、とても嬉しかったです。ありがとうございました。(2022.10.11)
研究室の研修に同行することになり、”Drei-Brüder-Schacht"という水力地下排水溝を使用した世界初の地下発電所を見学しました。ドイツ語で説明していたので詳細はわからなかったのですが、実際に金属の歯車を回して電気を発生させるところを見たときにはとても迫力がありました。こういうシーンが見られるのはドイツならではなのかなと思いました。(2022.10.13)
朝、研究室の朝食会に参加しました。学生さんとても楽しそうでした。大学生であることに誇りを持っている感じがしました。また、今日から実験の準備に取り掛かりました。来週からニッケル超合金の1つを使って最大泡圧法により溶融状態の密度を測定する予定です。(2022.10.14)
土日は休日で大学には入れません。そこで、この機会を利用してフライベルクの町を散策しながら生活必需品を購入していました(やっっっとハンガーを購入できました)。写真は私の宿舎の窓からの写真です。どうやら有料のサッカーグラウンドのようで子供たちがサッカーやフィールドホッケーをするのを見かけます。今は思ったより寒くないですが、紅葉が終わりかかり、落ち葉も目立ちますので、冬の訪れは早いと思っています。(2022.10.15)
ドイツは10月末までサマータイムだそうです。なんとこれが朝7時の私が宿舎から大学まで歩いている時の光景です。(ディズニーの世界のようで気に入っています。)7時半になってようやく明るくなるような感じです。凄い寒いだろうと覚悟していたのですが、20℃を超える日もあるなど、今のところ過ごし易い日を送っています。(2022.10.21)
今週は最大泡圧法による溶融合金の密度(表面張力)測定を始めました。昨年度B4の松本さん(現JAEA)が粘度測定したNi超合金のうちの1つから始めたのですが、なかなかうまく行きませんでした。装置のトラブルか…ということで水でやってみたのですが、装置に問題はありません。そこで、今度はSS-5mass%B4Cの測定をやってました。その結果、少しトラブルはあったものの、無事測定することができました。どうやらNi超合金には細管を詰まらせる何かがあるようです…(ある成分が…ということも議論になっています)。高温の物性値測定なので、なかなか順調にはいきませんが、ルーカスさんとマテウスさんに多大なる協力を頂き、さらに困った時にはピーター博士が自転車で装置の前まで来てアドバイスを頂くなど、とても楽しくやらせてもらっています。NISHIプロジェクトが立ち上がっている(?)ようなので、何とか結果を出して論文という形で恩返しできればと思っています。(2022.10.22)
先週は日曜日にスーパー等お店がやっていないことを失念していたため、日曜日は少しヒモジイ思いをしてしまいました(苦笑)。そこで、22日の土曜日はランチを食べ方々、日曜日籠っていても大丈夫なように必要なものを市街地に行っていろいろと購入してきました。街中をよく見るとマンホールなどちょっとしたところにフライベルクをイメージしたデザインがさなれており、住民の方々の街に対する思いが強いと深く感じました。本当に土日になると大学には誰もいないのかなと思い、大学のオフィスと実験室にも立ち寄ってみました。やはり、実験室、オフィスともに閑散としていました。(2022.10.23)
今週はNi超合金の最大泡圧法による密度(表面張力)測定を実施していましたが、なかなか上手く行きません。溶融合金がキャピラリーをふさいでしまいます。今回は熱電対も含めてすべて替えることになってしまいました(マテウスさんすみません^^;)。ほぼ確定事項ですが、どうやらNi超合金の組成の中の成分がそのような効果をもたらしてしまうようです(酸化)。来週は測定プランを少し変更になります。密度と表面張力の解析の仕方は何となくわかってきました。(2022.10.28)
今日の現地時間のAM3時からドイツのサマーターム(Daylight saving time)が終了になりました。日本との時差が7時間から8時間に変更になりました。1時間長い1日を経験しました。(2022.10.30)
フライベルク工科大学のドクターコース所属のアントンさんから日曜日にドレスデンに行こうとお誘いを頂き、一日ドレスデンを歩き回りました。とてもいい天気で景色も良かったので、歩き回りましたが、全然苦になりませんでした。ドレスデンは第二次世界大戦の空襲で一夜にして破壊されたという歴史があります。街はエルベ川の手前が旧市街地区でレジデンツ宮殿やゼンバーオペラ、そして様々な教会が立ち並んでいます。一方、川を渡るとノイシュタット地区という新市街地になっていてガラリと街の雰囲気が変わります。街を歩くことにより、ドレスデンが歩んできたこれまでの歴史と街に及ぼすエルベ川がの役割をとても強く感じました。たまたまですが、ドレスデン市民マラソンもやってまして、ドイツはPOSTコロナに向けた活動がどんどん進んでいると思いました。街の様子をいろいろと見ることにより、とても明るい気分になりました。最後にアントンさん街を案内頂きありがとうございました。(2022.10.31)
今日はお昼休みにルーカスさんとマテルスさんと一緒にフライベルク城の中にある鉱物博物館に行って来ました。世界各国からの鉱物が展示されていて、フライベルク工科大学も元は鉱山学校であることを実感しました。鉱物の展示の仕方にとてもセンスを感じました。自然光を当てた時と特定の2波長の光を当てた時の鉱物を比較して、発光するかしないかの違いが出るのはとても面白かったです。日本の鉱物はというと…世界中の数ある鉱物の中で愛媛(西条市)の輝安鉱と北海道(積丹町)の菱マンガン鉱の2つだけ展示されていました。資源はない国だから2つしかないのは仕方ないと思いましたが、実はこれらは愛媛や北海道で昔は大量に採掘された資源だったそうです。今日は夕方から大学のビヤパーティーが開催されました。西も少しだけ参加しました。学生と一部の先生の盛り上がりが凄くて本当に驚きました。実はこれが日付変わるまで続くのだそうです。ドイツの方々の楽しむことに対する体力に脱帽です…。ちなみに西はやっとここで初めての本場のホットドックを食べることに成功しました^^。(2022.11.2)
日曜日はお店が閉まってしまうため、日用品を買うのは土曜日が勝負です。そこで、お昼に買い物をして少しだけリッチなランチ(ビール含む)を楽しみました^^;。その後、先日ルーカスさんにお城(フライベルク城)の隣の黄色い建物も鉱物博物館だと教えてもらったことを思い出し、行ってみました。城の方の博物館は全国の鉱物が展示されていて入場料は10€でしたが、黄色い建物の博物館はドイツ国内のみの鉱物が展示されていて入場料は6€でした。入ってみるとフライベルクは銀鉱で栄えた町ということもあって大きな銀鉱石が入口正面に飾られていました。この博物館にはドイツの各エリアごとに鉱石が飾られていて、ドイツも資源が豊富だと感じました(鉱物結晶モデルが飾られているところがフライベルク鉱山学校があったという歴史を物語っています)。その後、Obermarktの方へ歩いて行くと、フライベルク工科大学の吹奏楽団が演奏していました。地元のビール会社もその場でビールを提供していて、ビールを飲みながら優雅に聞いている人を横目にとてもいい雰囲気だなと感じていました(これも一つの産学連携ですね^^)。私もそこに加わってビールを飲もうかな…と思ったのですが、その直後結構強いにわか雨が降ってきてしまい、急いで宿舎に帰ってしまいました(本当に残念…)。(2022.11.6)
最大法圧法によるニッケルの密度(表面張力)の測定を行いました。産総研分散型熱物性DBの値と近い値を示していました。測定後の試料も球形のニッケルが沢山できていました。10日は芝浦工大の遠藤先生が企画されたグローバルGBLにボルコバ先生のスタッフ、芝浦工大のメンバー、そして西研のメンバーが参加しました(あと3回あります)。Zoomの中でチームに別れて自己紹介をベースとした議論をしていましたが、皆さん活発にコミュニケーションを取っていたようです。(2022.11.10)
なかなか粘度測定までたどり着けませんでしたが、ようやくvibrating finger viscometerでの粘度測定を初トライしました。一応液相線温度以下の測定も行いました。解析は後ほどですが結果が楽しみです^^。今日はとても寒い(路面凍結していました)と思ったら、とうとう初雪が降りました。やはり冬の訪れは日本より早いようです。(2022.11.19)
現地時間の朝8時頃に2022.10.15の写真とほぼ同じアングルで宿舎の前のサッカーグラウンドの写真を撮影しました。11月中旬なのに一面雪です。今日は久々の晴れで、昼間に街にも行きましたが、とても寒く路面も凍っていました。2月の仙台のようなイメージです。(2022.11.20)
20日(日)にボルコバ先生の計らいで先生の息子さんと共にマイセンに連れていって頂きました(フライベルクとマイセンとの距離は直線で28km、道のりで35kmほどです。水戸と日立くらいの感覚でしょうか。但し、フライベルクから電車で行こうとすると一度ドレスデンに出ないと行けません。)。まず、マイセン磁器工場に行き、マイセン磁器の作製、造形、絵付けの工程の実演を日本語でのガイドを聞きながら見学しました。マイセン磁器の有名なコバルトブルーの絵付けも含め、全て手作業というのは感動的でした。次に、クリスマスマーケットの準備が進んでいるマルクト広場を横目に大聖堂と繋がっているアルブレヒト城に向かいました。この城は15世紀は本当に城として機能していたのですが、18世紀になってマイセン磁器工場になったという歴史があるそうです(見学で知りました)。まさに18世紀以降は磁器とともに発展し、そのスペシャリストが集まった街ということを実感しました。帰りは街のカフェに寄り、ラテとFummelというお菓子を注文しました。マイセンのこのカフェでしか食べることのできない幻(?)のお菓子とのこと、食感はインドカレー屋さんのパパトに似た薄くてパリッとした食感で、ほのかに甘くておいしかったです(中がぎっしり詰まっていたら食べきれないかも…思いましたが、中は空洞でホッとしました^^;)。(2022.11.21)
最大泡圧法によるNi超合金の密度測定に何とか成功しました。しかし、朝からトラブル続きでした…。まず、キャピラリーを移動する上下機構が作動しませんでした。ここは、約1時間後に専門のテクニシャンが来て直してくれました(ここが凄い…)。次に、LABVIEWでの制御ソフトに通信トラブルが発生してしまいました。しかし、ここも詳しい方のアドバイスで無事解消されました(これも凄い…)。そして、いざ測定となったら、泡が出ず…。この施設には施設横にArガスのタンクがあり、そこから施設全体のガスを賄っているシステムを取っているので、還元ガスを流すというのは厳しいのかな…と思っていたのですが、ご厚意により47LのAr-10%H2混合ガスボンベを用意してくれまして、かなり苦労しましたが、何とか測定データを得ることができました(これだけトラブルがあって測定できたとは…本当に驚きました)。明日解析をしてみたいと思います。なお、大学内の建屋にクリスマスツリーが飾られていました。クリスマスモード突入です。(2022.11.24)
フライベルクのクリスマスマーケットが11/22から始まりました。12/22までやっているそうです。クリスマスマーケットが行われている広場まで徒歩15分くらいで行けますので、今週は昼食としてホットドックを食べたこともありました。11/26(金)は密度測定の解析をしていて、少し時間がかかりそうでしたので、17時頃に大学を出てクリスマスマーケットでホットドックとグリューワイン(ホットワイン)0.2Lを夕食とし、また大学に戻って解析していました。夜のクリスマスマーケットの方がクリスマスの雰囲気があったのでつい写真を多く撮ってしまいました。ちなみに写真はあたかも夜遅くに見えますが、17時半頃です^^;。一般的かどうかわかりませんが、私の周りでは7時半頃に出勤で17時頃に帰宅という方が多い気がします。(2022.11.27)
いよいよ冬の到来です。今週は完全に雪が積もりました(大学に行く途中、革靴で何回も滑って危ない思いをしたので、スパイクシューズを購入しました)。やはり冬になってきたからでしょうか?研究室の高周波炉で温めたグリューワインを飲んだり、BBQセットでソーセージを焼いて食べたりと皆さん楽しそうに体を温めていた?のが印象的でした。さて、私が行っている研究以外のことも知りたいと思い、ティンコバさんの研究を見学させて頂きました。写真は取鍋中のスラグにあるV2O5の蒸発挙動を見るという実験です。Arフロー(減圧)で行われる実験ですが、デカいチャンバーでとても驚いてしまいました。スラグは1620℃で30分程度保持していました。この後、SEM-EDX等で分析するそうです。さて、帰国まであと約3週間です。今後も引き続き共同研究ができるよう模索中です。(2022.12.3)
マテウスさんと一緒に実験室にいたのですが、ボルコバ先生がサンタクロースの帽子をかぶっていてプレゼントをくれました(サンタの柄のトイレットペーパーです)^^;。ちょっとしたとてもいい企画だと思いました。(2022.12.6)
12月も第2週が終わろとしています。いよいよクリスマスも近くなり、私の滞在もあと2週間というところになりました。研究室のクリスマスパーティーに参加させて頂きながらも実験を進めています。ちょっと帰国ギリギリになりそうですが、ニッケル超合金の密度と表面張力は測定ができそうです(不純物成分がかなり酸化しやすく、かなりコツがいることがわかりました^^;)。問題は粘度測定です。ゲルトさんだけでなく、マテウスさん、ルーカスさんにも協力頂いております。(2022.12.10)
11日(日)はたまに晴れ間もありましたが、殆ど雪でした。さすがに積っています…。折角ですのでお昼ご飯を食べがてら街を散策してきました。雪の街も趣きがあってとても素敵です。先日購入したスパイクシューズがとても役立ちました^^。(2022.12.11)
フライベルク滞在もあと1週間となりました。午前中に鉄の原料鉱石の水素還元の実験装置を見学した後、ゲルトさんのご厚意により大学からドライブに出かけました。ケーニヒシュタイン要塞は岩山を切り崩して立てた城で、城壁は150mほどあり、ザクセンスイス国立公園やチェコの方まで一望見渡せるようなところでした。ここにも近くにエルベ川があり、エルベ川から水を150m近くの高さまで井戸で今も汲み上げているそうです。その後、フライベルクの南に位置しているザイフェンという村を訪れました。ここは昔は錫鉱山で栄えていて、副業として手作りの木製のおもちゃを作り始めたとのことですが、19世紀に入り錫が枯渇し、鉱山が閉鎖されるとおもちゃの方が主要産業になったそうです。ザイフェンはエルツ山地にある村でとても寒かったのですが、夕暮れのクリスマスの時期だったこともあり、とてもロマンチックな雰囲気を漂わせていました。本当にいい思い出になりました。さて、実験も残り一週間でラストスパートです。頑張ります!!(2022.12.16)
某日の朝7時30分に宿舎を出た風景です。見て何となくわかると思いますが、この時-7℃です^^;。間に合わないので実験をすることになりました。たまたまですが、装置のある実験建屋は暖房がないので簡易暖房で暖を取りながらの実験です。測定が17時に終わりましたので、街で遅いランチを食べようとしていたら、クリスマスマーケットでサンタさんがトランペットを吹いていました^^;。そして、これで今日も終わりと思ってシャワーを浴びようとしたところ(現地時間の10時30分頃)、急にケタタマシイ火災報知器が鳴り出して超ビックリしました。玄関を開けたら「お前も外へ出ろ」と部屋の隣の方から言われたので、極寒のところ薄着で30分ほど外に出てしまいました…。もう、ドイツ語やらロシア語やらいろいろな言語が興奮した感じで飛び交っていて凄いことになっていました。どうやら2階の酔っ払いが火災報知器を壊したのが原因だったようです(英語が話せるおばさんから教えてもらいました:笑)。最後の最後でコントを見させてもらったような感じで、面白くもあったのですが、とにかく寒かったです--;。(2022.12.18)
21日に一通り実験を終えることができました。途中厳しいかな…と思ったのですが、ご協力頂いたマテウスさん、ルーカスさん、ゲルトさんのお陰で何とか結果が出ました。ありがとうございました。全てのデータを使うことは難しそうですが、精査して研究成果として公表したいと思っています。少し前からお礼に何かできないかな…と考えていたところ、ふとユーロショップ(日本の100円ショップみたいなものです)で購入した40枚入の余った封筒(本当は3つもあれば足りたのですが…)が目に入り、それを折り紙にして鶴を折りました。それを大学に出勤する最終日(22日)に渡したところ、予想通り掴みはOKでした。ただ、折り紙は結構知られているようで、幼い頃趣味だったという学生さんから高度なテクニックではないということを見破られてしまいました(汗)。折り紙はドイツでも有名だったようです(笑)。お昼頃、ゲルトさんにプレゼントを渡したいとのことで、ザイフェンで作っている木製のおもちゃの店に連れて行ってもらいました。その場チョイスしゲットしたものが写真のものです。とても高価なプレゼントでしたので恐縮でしたが、かわいらしく、とても記念になります。ありがとうございました^^。先ほどボルコバ先生にも挨拶をさせて頂きました。あとは私の身の回りを整理して明日の帰宅の準備に取り掛かります。本当に皆さん温かく迎えてくれて本当に楽しい出張でした。ありがとうございました。3月にはゲルトさんが、9月と10月にはマテウスさんとルーカスさんが来ることになっていますので、その準備もしないと…と考えています。(2022.12.22)
出張を終えて
ここ3~4日はフライベルクも7~8℃の気温が続いたため、降り積もった雪が完全に溶けました。西が約3ヵ月間過ごした宿舎からルーカスさんがドレスデン空港まで送ってくれるとのことで、ご好意に甘えて送って頂きました。ドレスデン空港の前でルーカスさんとマスターの学生さん2名との最後の記念撮影です。(女性のマスターの学生さんには実験も手伝ってもらいました。もう一人の学生さんはセラミックスを専門として学んでいるそうです。)2023年の秋にはルーカスさんは2カ月間マテウスさんと私の研究室に来られるとのこと、楽しみにしております。(その前にゲルトさんが春に1カ月来る予定です。)さて、出張を終え思ったことですが、ボルコバ先生の研究所はドクターの学生が多く、皆さん楽しんでいることでした。これは大学からのサポートの手厚さ、またその大学を支える研究、教育の手厚さがその要因ではないかと思いました。(研究室という単位でなくInstitute of Iron and Steel Technologyという付置研のカテゴリーであるのも影響していると思います。)今回の実験は試料に用いた合金が酸化しやすいものでしたので、測定に相当な困難を要しました。しかし、様々な手をテクニカルスタッフの方が来てくれて対応してくれたのは私がJAEAにいた時並みのサポートがあったからと痛感しました。やはり環境の充実というのが学生だけでなく教員も大切で成長する一番重要なものなのかなと感じました。私も(規模や自由度が違うので限りはありますが…)少しでもチャンスがあれば私だけでなく学生の皆様にも還元できればと考えるようになりました。さて、番外編ですが、出張の際に2つほど注意点があります。一つは現金はなるべく多く用意した方が良いということです。コロナ禍ですし、クレジットカードさえあれば大丈夫だろう…とあまり多くの現金を持って行かなかったのですが、宿舎の家賃を現金払いでしか受け付けないとなった時には愕然としました--;。最終的に解決した手段はHPには書きませんが、それができるようにするためにいろいろな手続きが必要だったため、指定された期限より遅く支払うこととなってしまいました。(たまたま相手が話のわかる人で助かりました。)備えあれば憂いなしですので、少し長い間海外出張される方は多めのキャッシュを持って行くことを強くお勧めします。もう一つは、帰国の際のアプリの登録です。出張前にMySOSというアプリを登録したのですが、出張中にVisit Japan Webという少し拡張した機能を持つアプリに変わってしまい、それにしばらく気づかず、焦りました…。なお、このアプリでの3回以上のワクチン接種の証明をするための登録は申請してから少し時間がかかりますので、1週間くらい前から登録することをお勧めします(それ以上早く登録してしまうと優先順位を後ろにされてしまうため、逆に申請に時間はかかるようです。)ただ、最低限スマホで接種証明さえ見せることができれば大丈夫なようですので、今のところはそこまで焦る必要はないです。このアプリは税関申請書などの機能も入っていますので、効率的なアプリにはなっているとは感じましたが、もう少し大々的に変更したことをアピールしてくれれば…とは思いました。その辺りも十分調べてから海外に行くことをお勧めします。本当にいろいろと学びのある海外出張でした。このような機会を与えてくれた茨城大学の皆様に感謝申し上げると共に、このHPも了とさせて頂きます。(2022.12.24)